骨造成の種類

骨造成には
どんな種類があるのか?

骨造成の種類

骨造成のイラストと実際の症例写真(白黒)です

一概に骨造成といっても、骨の減少度合いは患者様によって異なるため、結果として取られる治療法も異なってきます。ここでは当院が対応できる骨造成の種類をご紹介します。

サイナスリフト

サイナスリフト

傷つけないように粘膜を押し上げ、できたスペースに骨補填材を入れ、骨の再生を促します

上顎の奥歯部分の骨の高さが足りていない場合で、当院では上顎の骨の高さが約3mm以下の場合に適応している方法です。
頬側の歯茎を切開し、上顎洞を取り囲む骨を超音波骨切削機器などを使用し切削し、出てきた上顎洞を取り囲む粘膜(シュナイダー膜)を破らないように挙上して、骨造成のためのスペースを確保し、その部分に自家骨、骨補填材などを入れます。

一般的にサイナスリフトは、骨造成と同じタイミングでインプラントを埋入することはあまりなく、サイナスリフトにより骨を増やし、骨量が安定するのを待ってから(約6ヶ月ほど)、インプラントを埋入することが多いです。
サイナスリフト→インプラント埋入手術の2ステップを踏むことになるので治療期間が長期に及びやすく、約10ヶ月〜1年程かかります。

ソケットリフト

ソケットリフト

インプラントも同時に施術可能

上顎の奥歯部分の骨が足りてない場合に採用される外科処置で、当院では上顎の骨の高さが約4mm以上ある場合に適用します。
ソケットリフトはサイナスリフトとよく間違えられる術式ですが、上顎の骨の高さの違いがサイナスリフトとの違いになり、ソケットリフトは骨の高さが4mm以上ある時に用いられる治療法で、サイナスリフトより治療期間が一般的に短いです。

上顎の奥には上顎洞という空洞があり、さらに上顎洞と骨の間にはシュナイダー膜と呼ばれる粘膜が存在します。
骨の量が少ないと、その上顎洞やシュナイダー膜をインプラント体が貫通してしまう恐れがあるため、特殊な器具を用いてソケットリフトでシュナイダー膜と同時に上顎洞を押し上げて、その底辺部分に自家骨や骨補填材を使い、骨の再生を促します。

また、ソケットリフトはインプラント埋入も同時に行うことができるため、治療期間は約4ヶ月ほどで済みます。
傷口も小さく、痛みや腫れも比較的最小限に抑えることができるのがメリットですが、目視できない状態で手術を行うため、経験・知識・技術が豊富な歯科医師に施術してもらうことが大切です。

GBR法(骨誘導再生療法)

インプラントを固定する顎の高さ・幅ともに不足しており、インプラントを十分に固定できない場合に適応される方法です。
インプラントを埋入した後、自家骨や骨補填材を入れてメンブレンという骨再生を促進する役割を果たす特殊な膜で覆い、骨が再生するスペースを確保します。

ソケットリフトと同じく、骨造成とともにインプラント埋入を行うことが可能なため、治療期間は約4〜6ヶ月ほどです。

GBR法(骨誘導再生療法)

ソケットプリザベーション

抜歯後に顎の骨が少なくなってしまうことを防ぐ場合に、抜歯した直後に抜歯後の穴に骨補填材を入れ、メンブレンで覆って骨を再生させる方法です。

顎の骨は歯を失ってから時間が経てば経つほど少なくなりやすく、高さや幅がない痩せた状態になってしまいます。
そして抜歯後の穴は約4〜9ヶ月後に固い骨で埋まり、そのあとにインプラント埋入手術が可能になります。抜歯後の穴を埋めてより強固な骨にするための施術、というイメージです。

ケーシング

*当院院長が特許を取得した治療法

東京医科歯科大学の小木曽誠先生が発案した画期的な骨造成方法で特許にもなっています。当院院長も小木曽先生とこの研究を行っていました。
著しく骨が欠如している場合、CTデータより、既存骨の上に設置するケースを作製、そのケースの中に自家骨もしくは人工骨を入れ既存骨に設置します。
この方法の優れている点は、従来難しいとされていた、垂直的に骨を挙上することが可能となっています。
手術の難易度が非常に高く、術者にとって難しい手術となっています。

ケーシング

インプラントもですが、骨造成は高度な治療技術が何よりも大切です

骨造成は、インプラント治療に必要な十分な骨の厚みや高さが不足している場合に行う手術であり、骨量不足と診断された患者様でも骨造成をすることでインプラント治療を安全に行うことができます。

しかし、骨の近くに上顎洞や下動脈といった重要で繊細な器官が多くあり、正確な診断と細心の注意、そして高度な治療技術が絶対不可欠です。
技術が不足している歯科医師による誤った診断のもとで行われる手術は絶対に避けなければなりません。

骨造成の失敗例

技術が不足している歯科医師による骨造成失敗の症例

  • 骨造成がうまくいかず、インプラント周囲から排膿してインプラントが脱落した症例
  • インプラントを適切な位置に埋入されなかったために排膿しインプラントがぐらつき始めたが、失敗したことを誤魔化すためインプラント連結手術を繰り返した症例
  • インプラントが上顎洞に落ちインプラント体が横たわってしまい、上顎洞炎を起こし鼻から膿が出た症例
  • 親知らずにインプラントを埋入して連結させるという不要な手術を行った症例
  • 切開のミスによる出血により血の塊が気道を圧迫して呼吸困難になり緊急搬送された症例

外科処置は、治療費と心身ともに患者様に大きな負担がかかってしまうにも関わらず、このようなあまりにもひどい治療に憤りと悲しみを感じてしまいます。

そもそもインプラント治療の必要性とは?

詳細に説明しているページがありますので、こちらからご覧ください。

インプラント治療について

当院の強み

当院の院長は骨造成の特許を取得しており、今もなお骨造成についての研究を続けています。
長期に渡る研究から得た高度な治療技術と、多くの実績により、他院で断られたケース、または他院で行った骨造成・インプラント治療に不安を感じている方も当院で治せる可能性があります。どうぞ諦めずにご相談ください

皆様に安心安全な治療を行い、術後もしっかりとしたアフターフォロー体制のもと、長期に渡り患者様の歯の健康を守り続けることをお約束します。

骨造成に関する項目

1.骨造成について

初めて聞く方もいらっしゃるのではないでしょうか?詳細は後述しますが、ざっくり説明すると骨が少ない(薄い)状態を解決し、インプラントを安全に行うようにするための外科処置です。

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骨造成について

2.骨造成の種類

骨造成にもいくつか種類があり、患者様の状態に応じてその方法が異なります。
当院院長は骨造成の画期的な治療を研究し特許を取得しているため、骨造成に関する治療は圧倒的な対応力がございます。

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骨造成について

3.骨造成に関するよくある質問

こちらのページでは実際に骨造成を受けられた方が、治療前によくお尋ねになる質問をまとめています。
インプラントを検討されている方、他院での治療で不安を感じている方はぜひ一度ご覧ください。

骨造成に関する質問集
骨造成に関するよくある質問